第109章

焼肉を堪能した後、私は天川彩香と別れ、タクシーを拾って帰路についた。

週末が明け、天川彩香と一緒にデパートで新調した服に身を包み、私は会社へと向かう。

入社したばかりで、実務能力や適性が未知数であるためか、プロジェクトチームから振られる仕事はまだ少ない。少しずつ環境に慣れさせてくれているようで、非常に配慮の行き届いたホワイトな職場だと感じる。

そんな風にして一週間が過ぎた。同僚たちは皆、私に対して好意的だ。分からないことがあって尋ねれば、嫌な顔一つせず教えてくれる。足の引っ張り合いや派閥争いといったギスギスした空気も皆無で、社内の雰囲気はすこぶる良かった。

玖珂智が言っていた通りだ。...

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