第111章

薬を受け取ると、彼の今の症状に合わせて解熱剤を選び、コップに水を汲んでから、私は玖珂智を揺り起こした。

「病院に行きたくないなら、とりあえず薬を飲んで。いい子だから。じゃないと、無理にでも病院に連れて行くわよ」

駄々をこねる子供をあやすように、私は優しく言い聞かせた。

玖珂智は眉を固く寄せた。どうやら薬も相当嫌いらしい。

だが、病院という言葉が効いたのか、彼はすぐに大人しく目を開けた。その瞳には、恨めしさと情けなさが入り混じったような色が浮かんでいた。

私は視線を逸らし、彼の色香に惑わされないよう自分を戒める。

体を起こそうとしたが、今の彼はあまりに弱りきっていた。私が力を貸して...

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