第114章

「うっそ、玖珂社長の服を脱がせたって? やるじゃない、親友。ピュアな子犬ちゃんだと思ってたのに、まさか肉食系の虎だったとはね」

 天川彩香は興奮すると、つい口が滑るタイプだ。

 それにしても、なんだその例えは。

 あの夜のことを思い出すだけで恥ずかしくてたまらないのに、彩香にそんなふうに言われて、私は穴があったら入りたい気分だった。

「あの時は本当に恥ずかしかったんだから。服を脱がせる時なんて手が震えちゃって……緊張すればするほど手際が悪くなるし、玖珂社長の汗ばんだ服を始末するだけで、こっちまで冷や汗かきそうだったわ」

 私はたまらず、その時の心境を吐露した。

 ところが彩香は、...

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