第123章

つい先ほど、川崎志乃から何度か着信があった。

私が宅配便の件でなんの反応も見せないため、彼女が痺れを切らしたのは明白だ。私はあえて無視し、着信音さえオフにしていた。

鈴木瑶が「川崎志乃が事件に巻き込まれたかもしれない」と言った時、私がすぐには信じられなかったのも、そういった事情がある。

今回、こうして電話をかけてくるのだから、失踪というのも狂言なのだろう。

私は通話ボタンを押した。

「あの気味の悪い人形のことで電話してきたのなら、時間の無駄よ。私がまだ昔のような、お人好しで騙されやすい女だと思っているの?」

「小林夕子、電話に出たってことは、私の話が聞きたいんでしょう? 今さら強...

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