第127章

思考する余裕などない。私は反射的にドアを開け放ち、外へ飛び出そうとした。

だが、体に残る薬の影響か、どうしても半歩遅れてしまう。髪を鷲掴みにされ、強引に引き戻されたかと思うと、次の瞬間には床に激しく叩きつけられていた。

ドサッ……。

全身を走る衝撃に目が回り、すぐには起き上がれない。

その拍子に滑り落ちたスマホが目に入った。私は舌先を強く噛んで強引に意識を覚醒させ、震える手を伸ばす。

――だが。

次の瞬間、私の手は藤原純の靴底によって無慈悲に踏みつけられた。彼はそのまましゃがみ込み、私のスマホを拾い上げる。

「アハハハ……クズが。逃げられるとでも思ったか? 藤原純、そのアマを半...

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