第130章

翌日、玖珂様が病院に姿を見せることはなかったが、代わりに中村さんが来てくれた。

しかも、わざわざ私のために、クコの実やナツメといった滋養強壮に良い食材をふんだんに使った、特製の鶏スープを作ってきてくれたのだ。

天川彩香がやってきたのは、ちょうどその時だった。

彼女は病室に入って中村さんの姿を認めるなり、元気よく挨拶を済ませ、鼻をひくつかせた。

「廊下にいた時からいい匂いがしてたのよ。まさか中村さんの手作りだなんて! 夕子ったら幸せ者ねえ、中村さんの料理は絶品だもの」

中村さんは私の分を器によそいながら、もう一つの椀を取り出し、彩香の分も用意し始めた。

「そんなに褒めてくれるなら、...

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