第132章

天川彩香は私の退院が決まったと聞くやいなや、私以上に喜びを露わにした。

しかも、何やら意味深な態度だ。

「よし、明日は迎えに行くからね。ついでにプレゼントもあるよ」

何のプレゼントかと問い詰めたが、サプライズにしたいからと、彩香は頑として教えてくれなかった。

ひとしきり冗談を言い合ってじゃれついた後、ようやく電話を切る。

すぐに携帯へメールが届いた。

長崎社と安田テクノロジーに関する案件だ。

長崎側は、万陽キャピタルと共同で安田テクノロジーの買収を行いたいらしい。これは私が頼んで送ってもらった資料の一部だった。

とはいえ、私が調べられる範囲は限られている。メールで届いた情報と...

ログインして続きを読む