第136章

電話を切ると、すぐに天川彩香からメールが届いた。

内容は長崎雄三の妻、安藤薫子の基本データだ。

安藤薫子、二十五歳。B市の大学を卒業後、安田の秘書補佐として採用される。入社一年足らずで社長秘書に昇格。だが二ヶ月も経たないうちに社長の同伴でパーティーに出席し、そこでハンコグループの社長と知り合うと、すぐにハンコへ転職。さらにハンコ在籍三ヶ月未満で長崎雄三と出会い、電撃結婚を果たしている。

この経歴を見る限り、短期間で転職を繰り返し、そのたびに地位を上げているのは只者ではない。

ただ、踏み台となったハンコが投資案件において完全に影を潜めているのが、私の直感だが、どうにもきな臭い。

とは...

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