第67章

「全部知っていたんですね! そうですねえ、いつ気付いたんでしょうか? 君は僕が想像していたより、ずっと賢いようですね」

 そう口にした時の藤原純は、どこまでも陰湿で、肌寒いほど冷酷な様子だった。

 私は彼を睨みつけた。瞳には、どうやっても消えない憎しみが宿っている。

「あなたの悪知恵には負けるわ。でなきゃ、こんなに長い間騙されたりしない。両親の忠告さえ、耳に入らなかったなんて」

 藤原純は頷いた。

「そうですね、君にあるのは小賢しさだけだ。でもまあ、所詮はその程度ですよ。いいですか? 僕は君を騙すために、六、七年も猫を被っていたんです。君のご機嫌取りをするたびに催す吐き気を、必死に...

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