第87章

我が家の玄関先には、一、二、三、四、五……なんと八人もの男女が座り込んでいた。

彼らの周囲には、大小様々な荷物が山のように積まれている。

高価な服を身に纏っているものの、その組み合わせはチグハグで、どこか垢抜けない。顔は土気色に日焼けしており、田舎での野良仕事に精を出している人々が、急に大金を手にしたといった風情だ。

訪ねてきたのは、藤原純の親族たちである。

面識は一度しかないが、彼らのことは嫌というほど良く知っている。

何しろ、根っからの性悪揃いなのだから。

両親を亡くしていた私は、当初、結婚式を質素に済ませようと考えていた。入籍だけして、あとは両家で簡単な食事会を開き、ささや...

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