第88章

「純、愛しているからこそ、今までいろいろと我慢してきたの。でも、今日のお姉さんたちの振る舞いはあんまりよ。結婚は当人同士だけじゃなく、家と家との結びつきだって言うでしょう。もし私のことを尊重してくれないのなら、この結婚は……やっぱり考え直すべきだと思う」

私はきっぱりとそう告げた。

藤原純は姉たちの暴挙をそこで初めて知ったようで、顔面蒼白になっていた。彼は慌てて私に謝罪し、土下座せんばかりの勢いで必死に懇願してきた。

「夕子、ごめん! 姉さんたちがそんなことをするなんて知らなかったんだ。すぐにきつく言っておくから。お願いだ、僕を見捨てないでくれ! 愛してるんだ、君なしじゃ生きていけない...

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