第90章

私の言葉が落ちた、その瞬間だった。

なぜか車内の温度が一気に氷点下まで下がったかのような錯覚に陥る。肌を刺すような冷気だ。

玖珂智は冷淡かつ無慈悲に言い放った。

「あいつのどこが可哀想だと言うんだ。小林夕子、せっかく治った頭がまたイカれたのか? ゴミクズに同情するとはな。それも、君を散々な目に遭わせたゴミに」

驚いたことに、天川彩香までもが深く頷いてみせた。彼女は私の頭をよしよしと撫でながら言う。

「そうよ、変な同情はやめなさい。藤原純みたいなクズ男に、これ以上まだ傷つけられたいの? もう、本当にあんたの頭をカチ割って、中身を検分してやりたいくらいだわ」

二人からの容赦ない批判を...

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