第96章

藤原純の目が赤く血走り、感情が高ぶっているのが見て取れた。

その眼差しは、まるで地獄の底から這い上がってきた悪鬼のようだった。

これが、父を殺した動機だというのか。

根っからのクズのくせに、自分の非を棚に上げて父さんを恨むなんて。

後悔してもしきれない。どうしてこんな男を好きになってしまったのか。そうでなければ、父さんは命を落とさずに済んだかもしれないのに。

当時の父さんの力なら、藤原純を業界から完全に干すことはできなくても、経歴に傷をつけるくらいは造作もなかったはずだ。そうなれば、彼はこのA市で生きていけなくなる。

田舎から必死に這い上がってきたような男だ。都会の華やかさを手放...

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