第43章

藤原大輔の視線がとても率直に私を頭から足先まで舐め回し、全身が落ち着かなくなった。

「まだ起きてたの?」私は無理に平静を装った。

「汗だくのままじゃ眠れないよ」彼は言った。

私は彼の横をすり抜けようとしたが、彼の体に触れるのは避けられなかった。

浴室を指差して「お風呂に入りなよ!」

彼は包帯を巻いた手を私の前に差し出し、さらに自分の頭を指さした。

「こんな状態で、どうやって洗うんだよ?」

「じゃあ、どうすれば......」

彼の表情がちょっと情けなげで、私は心の中で思った、まさか私に手伝ってほしいってこと?

「旦那さんの体、拭いてくれない?」彼の言葉は直接的かつ曖昧だった。...

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