ケーキは後で。

ザビエル

レヴィのゲートが鈍い光を放って閉じると、回廊に静寂が戻った。作戦室の気配が消えた瞬間、エンヴィがわずかに重心をずらすのを俺は見逃さなかった。彼女は足首を回し、腰の後ろに手を当てながら、顔をしかめるのを隠そうとしていた。

それだけで十分だった。俺の中でマドックスが頭をもたげ、耳をそばだてると、肋骨の裏で低く警告の唸り声を上げた。『足を休ませろ。今すぐだ』

俺は彼女に歩み寄り、その腰に手のひらを添えた。「大丈夫か?」

「平気よ」彼女は嘘をついた。背骨が悲鳴を上げている時に顎が強張る癖を知らない相手なら、騙せただろうが。ドレスの下の膨らみは先週よりも少し豊かな曲線を描き、俺...

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