夕食と映画。

エンヴィー

森の木立から踏み出すと、視界が一気に開けた。一瞬、息ができなくなる。目の前の小道は、まるで夢の中のように輝いていた。ガラス瓶に浮かぶ小さなキャンドルが、丘へと続く道を柔らかな黄金色の線で描いている。木々からはフェアリーライトが溢れ出し、高い位置から、けれどその瞬きが草に触れるほど低く吊るされていた。その光の一つひとつが、私が初めてここを「私たちの場所」としたあの夜から咲き続けている野花の花びらを照らしている。魔法がかかっているようだった。でも、魔法によくある危険な感じではない。これは愛が作り出したものだ。手と心が細部まで形作ったのを、足元の地面と同じくらい確かに感じ取るこ...

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