日付 #1

嫉妬

マドックスが部屋を出て行き、ドアがカチリと閉まる。彼のあの狼特有の尊大な歩き方の余韻が、姿が見えなくなっても部屋中に響いているようだ。二度寝なんて到底無理だ。四匹の狼たちにサンドイッチ状態で目覚め、日の出とともに首筋を舐められ、その挙句、マドックスが我が物顔で廊下を闊歩していくのを見送った後では。私は息を吸い込み、無理やり体を起こす。他の三匹はまだ、私のベッドの上で絡まり合うようにして伸びていた。タレンはマットレスの足元で小さく丸まり、ホークは巨大な黒い絨毯のように長く体を伸ばし、フリントはマドックスが残したぬくもりに寄り添っている。彼らは平和で、力強く、そして私のテリトリーで...

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