アフターライト

この瞬間を瓶に詰めておけるなら、そうしたい。広間はまだ、力と誓いの余韻で震えている。空気は蝋燭の煙と星明かりの香りで満たされ、柔らかく甘い。神々は去った。その光は彗星の尾のように消えゆくが、彼らが残した温もりは部屋の隅々にまで漂っている。

そして、壇の階段の近くに、私の両親が立っている。エンヴィーは輝くばかりに美しい。頬は紅潮し、三日間ぶっ通しで神の嵐のように駆け回ったせいで髪は乱れている。その隣で、ザビエルは片腕を彼女の腰に回し、もう片方の手をノアの肩に置いている。レヴィは頭をのけぞらせて何か笑っている。一方、ハイデンは――神の祝福あれ――指をパチンと鳴らして実験中だ。青い魔法の火花が手の...

ログインして続きを読む