重要な問題。

エリオット

ポータルが紫色の閃光とともに裂け、あたりに蛍のような光を撒き散らす。俺たちの間に置いてあったバスケットがひっくり返りそうになった。光の揺らぎが収まる前から、メイシーがうめき声を漏らす。

「お願いだから、またエンヴィーじゃないと言って」彼女は呟く。

俺は顔を上げようともしなかった。「いつだってエンヴィーだろ」

案の定、そこに彼女がいた。庭の真ん中に立ち、片手を腰に当て、もう片方の手にはクリップボードらしきものを怪しげに持っている。

「そんな目で見ないでよ」彼女はボードを振りながら言った。「いい知らせを持ってきたんだから!」

メイシーが息を吐き出す。「もしまた『ヴェ...

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