日付 #2

エンヴィー

ゆっくりと目が覚める。暖かくて、まるで無重力のような感覚。唸り声を上げ、呼吸し、熱を放つ肉体と肉体の間に挟まれて、私はまどろんでいた。昨日のことを思い出すのに一秒かかった――私の髪に触れるザビエルの指、魂まで溶けそうなキス、そして一晩中私に寄り添っていた彼の狼。誰かを起こさないように慎重に体を伸ばそうとしたが、ハイデンに先を越された。

「愛しの君ぃぃぃ」

脇腹を指でつつかれる。私は闇雲にその手を払いのけた。「うせろ」

彼の低い笑い声が背骨に直接響く。彼はまるで、腹筋の割れた巨大で興奮しすぎた子犬のように、私の首筋に鼻をすり寄せてくる。

「でも、ベッドで朝食作ったん...

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