待合室。

ザビエル

レッドムーンの残りの魂を始末するのに、そう時間はかからなかった。彼らのループを閉じ、先へと導き、安らぎを与えることには、どこか不思議な安堵感がある。そして今や、俺はコツを掴んでいた。大鎌が触れる前に、まずは彼らに自身の死を見せ、真実を染み渡らせるのだ。そうすれば、プロセスはよりスムーズに、より穏やかに、より綺麗に進む。

マドックスが胸の奥で低く唸り、満足感を示す。「いいぞ。平穏だ。俺たちの同胞には、平穏こそがふさわしい」

「まったくだ」俺は静かに同意した。

全てを終え、最後の魂が消え去った庭の端に立つと、俺はタブレットを開いた。視線が別のパックへと移る。トラーリスだ。...

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