その下にあるもの。

私たちは沈黙の中でポータルをくぐり抜けた。背後で冥界の門が消失すると同時に、肩に積もった灰がこぼれ落ちる。空気は和らぎ、母の住まう領域特有の穏やかな光が満ちていた。だが、この場所であっても緊張は私たちにまとわりついていた。腐敗の臭い。そして、死がもはやその境界に従わなくなったという事実。

マドラが先を行く。その背筋は目的意識で強張っており、幾重にも重なる絹の衣が嵐雲のようにたなびいていた。戻ってきてから、彼女はほとんど口をきいていない。だが、その沈黙は無知ゆえではなく、戦略的なものだ。

広間では母が私たちを出迎えた。側近たちを従え、その身には静かな恐怖のようなものを漂わせている。母の視線が...

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