エリオット王子ドゥームと寄り添う

ノア

ああ、もう。あいつは本当に俺たちの家族なんだな。

俺は今、林の境界線から腕を組んで彼を見守っている。砦の強度を評価しているふりをしているが、本当のところは、顔に浮かんでしまう間抜けな笑みを誰にも見られないように必死なだけだ。

エリオットは草むらの中でメイシーの隣にしゃがみ込んでいる。二人は頭を寄せ合ってヒソヒソと密談中だ。秘密基地作りというよりは、国際的な強盗計画でも練っているような雰囲気だ。彼がポケットから何かを取り出したので、俺は目を細めた。それはクリスタルだった。彼の中で目覚めたばかりの魔法で、微かに光を放っている。

全く、この子は。ポータルを通って連れてきて間もない...

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