女神、ルナ、母、仲間。

エンヴィー

彼が笑う姿を、私はいつまでも見飽きることがないだろう。唇の端が震えることもなく、そのあとに痛みが続くことを予期して身構えることもない、あの小さく、柔らかく、偽りのない笑顔。そこにはただ喜びがあり、温もりがある。それは、子供が子供らしくあることを学んでいる姿だった。エリオットは、ママとパパが彼のために用意した部屋の布団にくるまり、すでに半ば眠りについていた。彼の王冠は煙のような形を成して枕の上にそっと置かれている。それは、この世界における自分の居場所を知るために、彼が常に持っていなければならない小さな安らぎだった。彼は、四つ子たちが幼い頃に飽きもせずに取り合いをしたというク...

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