第百十四章

アドリック

夜中、ふと目が覚めるとベッドの隣は空だった。ようやく眠りについた頃には、正直言って俺はクタクタになっていた。今の俺は、彼女を求めても求め足りない。特に今は以前ほど自制しなくてよくなったから、尚更だ。彼女は最高だった。俺の激しさに毎回応えてくれるし、時には彼女自身の熱量で俺を驚かせることもある。彼女はいつも俺の体力の限界を試してくるのだが、俺は彼女のそういうところがどうしようもなく好きだった。

俺は体を起こそうと伸びをして、すぐに後悔した。体が痛い。きっと彼女も痛いはずだ。少し落ち着かないと、また彼女を傷つけてしまうことになる。俺はズボンを見つけて穿き、彼女の居場所を確か...

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