第百五十一章

『セフィ』

眠りについたばかりのような気がしたのに、アドリックが私の下で身じろぎするのを感じた。私はまだ完全に彼の上に乗っかっていた。彼は起きなければならないのだろうけれど、私はどうしても動きたくなかった。あと一日中眠り続けても、まだ眠り足りないような気がする。彼から転がり落ちて仰向けになり、隣に横たわると、思わずうめき声が漏れた。彼が私と一緒に寝返りを打ちながら、静かに笑うのが聞こえた。彼の指が顔に軽く触れ、首筋をなぞっていくのを感じる。その感触に、私はつい微笑んでしまった。

「おはよう、ソルニシコ」

指でなぞったばかりの場所にキスの雨を降らせながら、彼は言った。

ようやく目を開けると...

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