第百七十八章

*アドリック視点*

翌朝、俺はカウチの上でセフィと絡み合ったまま目を覚ました。朝の最初の光が窓から差し込み始めている。彼女は俺の胸に顔を埋め、まだ暗闇の中で眠っていた。俺は彼女の髪を軽く指で梳いた。彼女は身じろぎもしない。よほど疲れているのだろう。

だが、困ったことになった。裸のままの彼女をカウチに置き去りにして、部下の一人を部屋に行かせ、彼女が起きるのを待たせるわけにはいかない。ひどく疲れていない限り、彼女はいつも俺の直後に目を覚ますのだ。睡眠が必要なのはわかっているから、今起こすのは忍びなかった。まだ早い時間だ。俺はもう少しだけ、彼女と一緒にカウチに留まることにした。もしかしたら、自然...

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