第二百二十三章

セフィ

アドリックはベッドに横たわり、物思いにふけりながら私が髪を乾かし終えるのを待っていた。今朝、ミーシャと一緒にランニングから戻った後、髪を洗うつもりなんてなかったのに。でも、シャワーを浴びている最中にアドリックが私に触れずにいられなかったせいで、結局髪を洗う羽目になり、今は乾かさなきゃいけない状況だ。外は寒くなってきているし、私が寒がりなのを彼は知っているから、髪をちゃんと乾かすようにと言って聞かなかったのだ。

私はベッドへと歩み寄り、彼の上に乗り上げた。私が身を重ねると、彼の手はすぐに私の首筋と髪へと伸びる。

彼は舌打ちをした。「まだ髪が濡れてるぞ、ソルニシュコ。風邪をひか...

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