第三百五章

――セフィ

アドリックは私をアンドレイとミーシャに預け、アルマンドの始末をつけるために再び階下へと戻っていった。彼はアルマンドにあのビデオを見せ、ロレンツォが死んだことを知らしめたかったのだ。

二人がいなくなると、アンドレイはミーシャの「視る」能力について質問を始めた。「それって誰にでも効くのか? 例えば、適当な奴を選んで監視したりとかできるのか?」

「さあな。試したことないし」ミーシャは言った。

「なんで試したことないんだよ? 俺なら真っ先にやるけどな」アンドレイは笑いながら言った。

「ババ、誰のことが知りたいの?」私は尋ねた。

アンドレイが答えるより先に、ミーシャが代わりに答え...

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