第三十四章

セフィ

アドリックは私を寝室へと連れて行った。ドアを閉めると同時に、彼はシャツの裾をズボンから引き出し、ボタンを外しながら私の方へと歩み寄ってくる。私はベッドの端に腰を下ろし、その「ショー」を楽しんでいた。彼はいつもの不敵な笑みを浮かべ、身をかがめて私にキスをすると、シャツを完全に脱ぎ捨ててクローゼットの中へと姿を消した。

「私と何を話したかったの?」

クローゼットの中にいる彼に聞こえるよう、私は声を張り上げた。

彼はすぐには答えなかった。やがて、使い古したジーンズ姿で戻ってきたが、ボタンは外されたままだ。そのせいでいつもより低い位置で腰に引っかかっていて、あの恥骨へと続く腹筋の...

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