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アドリック

その晩、二人きりになるとすぐに、セフィは一日中つけていたコンタクトレンズを外すためにバスルームへ直行した。これほど長い時間コンタクトをつけていたのは今日が初めてで、目が痛み始めていたのだ。「ここ一時間、目を掻きむしりたくなるのを必死で我慢してたのよ」バスルームへ向かいながら彼女は言った。

「今日はこれまでになく長くつけていたからな。時間制限を設けたほうがいいかもしれない」俺は彼女の後を追いながら言った。両方のレンズが外れると、彼女は少しの間目をこすった。そして、愛らしい笑みを浮かべて俺の方へ歩み寄ってくる。近づくにつれ、彼女の瞳が深い青色に変わっているのが見て取れた。「...

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