378

アドリック視点

翌朝、目を覚ますと、セフィは俺の隣で毛布にくるまり、小さく丸くなっていた。抱き寄せようとしたが、彼女は身動き一つしない。ようやく熟睡してくれたか。無理に起こす代わりに、俺は彼女の肩の裏に口づけを落とし、できる限り音を立てないようベッドから抜け出した。俺が離れた途端に震え出すんじゃないかと心配で、しばらくそばで見守る。幸い、昨夜寝る時に寒がっていたおかげで、珍しくズボンを履いていた。これなら必要に応じて、あいつらの誰かのところへ運んでやれる。

大急ぎでシャワーを浴び、服を着た。寝言などは聞こえなかったが、ベッドに戻ってみると、彼女の体が震え始めているのが見えた。まだ酷くはない...

ログインして続きを読む