第六十七章

セフィ

施術が終わると、私は彼女に尋ねた。「あの、そろそろもっと活動しても大丈夫でしょうか? たとえば、もう建物の外に出るとか」

彼女は荷物をまとめながら頷いた。「随分と気が巡るようになっていますね。以前より力強さを感じるでしょう?」

「ええ、感じます。ただ、また頭痛がぶり返すんじゃないかと怖くて。それに、その……もっと身体を動かすような活動もしたいと思っていて」そう言った時、私の頭の中にはアドリックのことがあったけれど、必死でエクササイズの話をしているように装った。

彼女は全てお見通しといった表情を見せた。「恋人のことですね」私が頬を赤らめて頷くと、彼女は続けた。「彼はあなたの治癒を...

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