第7章
カーテンの隙間から、朝の光がすっと差し込む。目を覚ますと、私は准一の胸に頬を寄せたままだった。
反射的に、彼の心の声を聞こうとする。
……何もない。静寂。聞こえるのは心臓の鼓動と、呼吸の音だけ。
私ははっと顔を上げた。
准一はもう起きていて、優しい目でこちらを見ている。
「聞こえない……」声が震える。「あなたの考えてること、全部、聞こえなくなった」
准一は笑った。
「もう隠す必要がなくなったからじゃないか」
言葉が詰まる。
「じゃあ、今なに考えてるの?」
次の瞬間、准一が身を翻して私を下に押さえ込んだ。唇が耳たぶに触れる距離。掠れた低い声が落ちてくる。
...
ログインして続きを読む
チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
縮小
拡大
