第101章

平原小春が薬の袋をいくつも抱えて田原絵美菜の前に現れた瞬間、絵美菜は思わず固まった。

その量たるや、保健室を丸ごと買い占めてきたと言われても信じてしまいそうだ。

「こ、これ……」

絵美菜は口を開いたものの、言葉が続かなかった。

「どこがつらいのかわかんなかったから、買えるだけ買ってきたの」

小春はにこにこしながら、袋を絵美菜の腕の中へぐいっと押し込む。

「使えそうなのある? なかったら、また買いに行くよ」

ずしりと重い袋を抱えたまま、絵美菜の目元がじわじわ赤くなっていく。

「ちょ、泣かないでよ!」

平原秋友がぎょっとして身を乗り出した。

「俺たち、間違ったの買った? どこ...

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