第117章

眩しい白灯が、ぱちん、ぱちんと連なって点いた。廊下は一瞬で白昼みたいに明るくなる。

平原秋友は、もう隠れようがなかった。

黒服のボディガードが二人、こちらへ歩いてくる。秋友は反射的に半歩退き、胸の奥がひゅっと冷えた。

――終わった。こんなに早く見つかるなんて。

頭の中で逃げ道を必死に組み立てる。けれど、どれも現実的じゃない。

『どこのガキだ?』

先頭の男が目の前まで来て、見下ろす。目つきは鋭く、声も荒い。

『どうやって入った。正直に言え』

秋友が口を開くより先に、背後から穏やかな声が割って入った。

「すみません。その子は、私が連れてきたんです」

秋友は、ぱちりと瞬いた。

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