第23章

「……あんた……本当にプリュムなの……?」

平原寧々が、震える声で問いかけた。

平原綾香は凪いだ目で寧々を見返す。

「本物よ」

「じゃ、じゃあ……なんで私の依頼を受けたの?」平原寧々は、心の底から弄ばれた気分だった。

平原綾香はくすりと笑う。

「お金になるなら、受けない理由がないでしょ」

「大金を積んでオーダーしたのはあなた。断るほうが不自然」

平原寧々の顔色が、一瞬で最悪になる。

あのプリュムのデザインを手に入れるため、あらゆるコネを総動員して、桁違いのデザイン料に加えて特急料金まで払った。

それで平原綾香を踏みつぶせる――そう思っていたのに。

結局、その金は綾香の懐...

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