第25章

まもなく、松村礼嗣の身辺に潜り込ませているボディガードから連絡が入った。平原寧々は、祖母がまた親子鑑定をしに行ったことを知る。

その報せを聞いた瞬間、顔から血の気が引き、表情がすっと沈んだ。

寧々はスマホを掴み、登録のない番号へ迷いなく発信する。

「私よ。あの人がまた鑑定に行った。いつもの手順で、結果を差し替えて。そう、前と同じ版でいい。代金は口座に振り込む」

通話を切ると、寧々の唇が冷たく弧を描いた。

――老いぼれ。今度も信じるか、試してやる。

    ◆

二日後。

寧々はわざとアフタヌーンティーの時間を選び、松村家の本邸を訪ねた。

「お婆さんは?」

出迎えた使用人に尋...

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