第47章

松村礼嗣があまりにも食い入るように画面を見つめているせいで、近くにいた三人の子どもたちも、さすがに異変に気づきはじめた。

平原雪子は小首をかしげ、そっと隣の平原秋友の服の裾を引っ張る。

「ねえ見て。お父さん、どうしたの? 顔色、すごく悪いよ」

平原秋友はそれを聞いて礼嗣をちらりと見上げ、口をへの字に曲げた。

「さあね。大人ってさ、いきなり晴れたり雨降ったりするじゃん」

一方で平原光は、胸の内でさっと計算を回しながらスマホを取り出して確認した。たった一目でわかった。目に飛び込んできた派手な見出しと、見慣れたお母さんの姿。

光は二人のところへ寄り、声を潜める。

「お母さんが、別の男...

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