第72章

松村礼嗣は四人のちびっ子を見渡し、口元をわずかに吊り上げた。

『満点を取ったんだから』と彼は言う。『お前ら、一人ずつ俺に案を出せ』

平原光が眉をひょいと上げる。

『で、こっちの取り分は?』

松村礼嗣は急かすでもなく、淡々と返した。

『最近、新しいチップが出ただろ。性能は化け物級なのに、入手が難しいやつ。……うちはルートがある。手に入る』

平原光の目が、ぱっと光った。

あのチップはずっと追っていた。面白いことがいくらでもできる。だが一般流通はほぼなく、特定の企業にしか卸さない――そんな噂まである代物だ。

『……本当?』

『もちろんだ』

平原光の小さな顔に、一瞬だけ迷いが走る...

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