第116章

犬飼亜沙美は、まるで天が落ちたみたいに泣きじゃくっていた。

傍らでは木宮武国も険しい顔をしていて、彼女の肩に手を置き、これ以上しゃべらせまいとする。

けれど犬飼亜沙美は、ただひたすら自分の感情に沈み込んだままだった。

「朱理、今回は三年前の最初のときとほとんど同じなのよ。声も出せないし、全身に力が入らなくて、こうして寝てるしかなくて……」

「勝矢、朱理の味方になってあげて! あの人たち、朱理が盗作したなんて言ってるけど、そんなことする子じゃないでしょう?」

彼女は石塚勝矢の裾を掴み、涙声で訴えた。

木宮朱理の発作がここまで重いと聞き、石塚勝矢の表情がわずかに硬くなる。伏し目がちに...

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