第119章

病院。

石塚グループが声明を出してから、木宮朱理の容体は少し持ち直した。犬飼亜沙美は彼女を連れ、外の陽に当てて気分転換をさせている。

「ほら、もう安心したでしょう? 石塚のおじさまもあなたの味方よ。石塚家の若奥様になるのは、未来永劫あなたなんだから」

犬飼亜沙美は諭すように言い聞かせた。

「たかがデザインのコンテストじゃない。気にしなくていいのよ。しばらくはちゃんと休みなさい。勝矢との式ももうすぐなんだから、そんな顔で結婚式に出るわけにはいかないでしょう?」

車椅子に座る木宮朱理の顔色は、昨日よりずっとましだった。

「分かってる。でも……やっぱり、落ち着かないの……」

乙村彩羽...

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