第134章

夕食の席は、終始どこか重たい空気に包まれていた。

食事を終えると、石塚勝矢は挨拶だけ残して先に帰った。

木宮武国は石塚の父に引き止められ、犬飼亜沙美は木宮朱理の車椅子を押しながら、石塚勝矢のあとを追う。

そのまま石塚家の玄関先まで。

犬飼亜沙美が助手席のドアを開け、困ったような顔で石塚勝矢を見上げた。

「勝矢、朱理を抱いて上げてくれない?」

石塚勝矢は無言で近づき、朱理の身体を抱え上げて車へ乗せる。

犬飼亜沙美は後ろへ回り、トランクに車椅子を積み込んだ。

その間に、朱理が小さく息を吐く。

「勝矢……結婚式の話、私が石塚のおじさまに言ったんじゃないの。私も何がどうなってるのか...

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