第135章

石塚勝矢は珍しく、林原翔吾から差し出されたグラスを受け取ると、そのまま一息にあおった。

その様子に気づいた林原翔吾は、平原修司と目を合わせ、これ以上は酒を注ぐのをやめた。

「めでたいことがあったら人って元気になるって言うだろ? 嬉しくないのは勝手だけどさ、こんな夜中に俺らにまで不機嫌ぶつけんなよ」

林原翔吾は石塚勝矢の肩に腕を回し、耳元でいやらしく小声を落とす。

「なに、こないだのトレンドの件が尾を引いてんの? さすがに大げさだろ。朱理がパクったかどうかはともかく、裁判所の人間がその程度でお前に喧嘩売ってくるわけないじゃん」

思い当たるのは、それくらいだった。

石塚勝矢は冷えた顔...

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