第140章

乙村彩羽はひとまず落ち着くと、少し考えてから小崎に電話をかけ、無事を伝えた。

呼び出し音が鳴るか鳴らないかで、すぐに繋がる。

「お嬢様……やっと連絡くれましたね。この二日、心配で心配で、気が気じゃなかったんですよ」

乙村彩羽は申し訳なさそうに視線を落とす。

「ごめんなさい。また心配かけて……私……」

小崎に謝罪を聞く余裕などない。

「それより、今どこにいるんです? 大丈夫なんですか?」

「うん、平気。もうすぐ陸田グループで働くことになったの。陸田若様が、陸田グループの近くのマンションを借りてくれて、ひとまずそこに住んでる」

小崎は半信半疑のまま、畳みかける。

「どこのマンシ...

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