第65章

林原翔吾たち三人は、陸田清人の一団ほど数で押せるわけではない。だが家柄という看板がある以上、内心で不満を抱く者がいても、正面から噛みつく度胸はない。

この場で彼らと拮抗できるのは、陸田清人ただ一人だった。

当の陸田清人も言い返す気はないらしく、手にしたグラスをゆらりと揺らすだけだ。

「林原若様のおっしゃるとおりです。うちのデザイン部はここ二年、確かに目新しさに欠けていました。だからこそ、新しい力を取り込みたいと考えまして」

意味ありげな視線が、向かいの面々へと流れる。

「今回の出場者リストは拝見しました。なかでも期待している人材が何人かおります。きっと皆様をがっかりさせませんよ」

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