第203章

壇下の水原真紀は顔面蒼白になり、まるで画鋲の上に座ってしまったかのように勢いよく立ち上がると、スクリーンを指差してヒステリックに叫んだ。

「一体どういうことなの!? 消して、早く消しなさいよ!」

周囲の人々はぎょっとして、一斉に彼女に視線を向ける。

水原光景と金田社長もまた、単なる機材トラブルになぜ彼女がこれほど過剰に反応するのか理解できず、困惑の表情を浮かべていた。

「消せだと? どうした、なんで消さなきゃならねえんだ?」

壇下から、ざらついた粗野な男の声が響く。

金田香奈が声のする方へ視線をやると、そこには浅村妄の陰湿で凶悪な顔があった。彼女の呼吸は恐怖で止まりそうになる。

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