第332章

「どこから始めるというの、水原悟?

この十三年、私たちが何を経てきたのか、あの子を失ったことさえ知らないくせに、やり直したいですって?

よくもまあ、そんな言葉が吐けたものね」

唐沢楓の澄んだ美貌は次第に光を失い、塵にまみれた夜光珠のように暗く沈んでいく。そこには、歓喜の色など微塵もなかった。

その冷淡な表情を目の当たりにし、水原悟の心臓はきゅっと縮み上がり、滾っていた情熱は急速に冷えていった。

「水原悟、私たちはもう終わったの。終わったという意味が分かる? もう『次』なんてないってことよ」

唐沢楓の瞳の奥で涙が揺らめくが、その冷酷さを鈍らせることはない。「あなたと私、出会いから今...

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