第383章

「違う……」

堀内陽介は充血した双眸で彼女を見つめ、声を絞り出した。

「たぶん、キスよりもっと深いところまで……お前を少女から女に変えてしまうような、そういうことだ」

前回、病院でのことだ。彼は彼女にせがまれるまま延々と口づけを交わしたが、それ以上の一線は越えなかった。

そのせいで彼は帰宅後、二時間もの冷水シャワーを浴びる羽目になり、あやうく風邪をこじらせるところだったのだ。

もし同じことが起きれば、今度こそ理性を保つ自信がない。彼は健全な男であり、しかもこの手の欲求は人一倍強いのだから。

「わかんない……」

水原見華は小首を傾げた。潤んだ瞳は、子鹿のように無垢な光を宿している...

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