第394章

彼のそばで散々に苦労し、あの三年間の無視と冷遇の日々が、彼女をこうまでやつれさせたのだ。

彼は確かに、万死に値する。

「翔兄さん、前は私のことぽっちゃりだのデブだの言ってたけど、痩せたら何も言えなくなったわね」

唐沢楓は鼻を鳴らし、唐沢九里の肩に甘えるように寄りかかった。

「それに、痩せて何が悪いの? 綺麗じゃなくなった? 美少女じゃなくなったって言うの?」

「いいえ、楓はいつだって一番綺麗よ」

唐沢九里は三歳年上だが、まるで母親のように妹を溺愛している。

「九里姉さん」

水原悟が歩み寄ってきた。その端整な顔には恥じらいの色もなく、開口一番、唐沢九里に馴れ馴れしく話しかける。...

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